会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査法人が社長メールを“外部通報者”扱いに(テレビ朝日より)

監査法人が社長メールを“外部通報者”扱いに

オリンパスを担当している新日本監査法人が、今年9月下旬にウッドフォード社長から届いたメールを「外部通報者扱い」にしていたという記事。

「・・・監査法人の資料によりますと、9月下旬には、当時社長だったウッドフォード氏が取締役会に質問したメールのコピーが届き始めましたが、新日本監査法人は、社長を内部者ではなく、外部通報者に準じた扱いにしていたということです。この外部扱いにしたことについて、新日本監査法人は「監査を担当した2010年3月期以降での指摘はなかったため」と説明しています。」

通報の受付窓口がどこであろうと、まがりなりにも上場会社クライアントの社長からのメールですから、ただちに、監査チームや品質管理を担当する部門に回されたことでしょう。「2010年3月期以降での指摘はなかった」から外部扱いにしたというのは、少し不思議です。過年度の取引が当期の決算数値に影響している場合もあり得ますし、ウッドフォード氏は、2010年3月期に行われたジャイラス社優先株の買い戻しも問題にしていますから、まさに監査対象の年度に関係してきます。

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