過年度決算修正作業中の大王製紙が、監査法人から、巨額不正融資とは別に会計処理について誤りがあるとの指摘を受けて修正するという記事。
「繰り延べ税金資産の計上方法を巡り、トーマツは課税所得の水準と比べて繰越欠損金の金額が大きい点を指摘。厳格に見積もった場合、上場有価証券の減損で課税所得が生じない可能性があり、5年分の課税所得見積額の繰り延べ税金資産を取り消すように求められた。・・・」
「このほか国内の倉庫用地売却について、買い手からの分割支払いが30年と長く、売却した土地を大王紙が賃借している点を踏まえ、監査法人は実質的な譲渡がないと判断。売買がなかったものとして修正を求めた。未上場企業の株式の減損に関する判断基準の厳格化や連結子会社が保有する債務超過企業の株式に対する引当金計上、連結子会社の債務超過に伴う減損の実施も指摘した。」
監査法人による過年度決算調査の過程において指摘された事項に基づく過年度有価証券報告書、決算短信等の訂正に関するお知らせ(PDFファイル)
訂正項目として以下のものが挙げられています。繰延税金資産の計上額の訂正が最も大きな金額(約10,000百万円)となっています。
・繰延税金資産の計上額の訂正
・固定資産売却取引の取消し
・非上場関係会社株式の減損損失の計上
・関係会社への貸付金及び債務保証等に対する事業損失引当金の計上
・子会社における固定資産の減損
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