1.テラ(ジャスダック)
公認会計士等の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ(PDFファイル)
有限責任開花監査法人→HLB Meisei有限責任監査法人、の交代です。
現監査人からは、先月監査契約の解除通知を受けていましたが(開示済み)、ようやく後任が決まったようです。
「退任する会計監査人の意見」が強烈です。
「退任する会計監査人からは、「当監査法人は、監査手続のため、プロメテウス・バイオテックの登記簿及び外注先の請求書の資料提出を会社に依頼したが虚偽の資料を提示されたり、IRの4割にあたる24件のIRが虚偽表示で修正される等当監査法人の追加的監査手続の結果を踏まえても、関係者の説明や齟齬等により、当該社内調査報告書等を巡る事実関係についての疑義は払拭されるに至らず、当監査法人として意見表明のための合理的な基礎を得られない状況であった。そのため、当監査法人は、監査手続及び意見表明に与える影響が重大であると判断したことから監査契約の継続は困難であるとの判断し、総合的に勘案し、当監査法人は会社との間の監査契約を合意解除した。」との回答を得ております。」
これで、後任が見つかるとは思えないのですが、HLB Meiseiが火中の栗(火中の爆弾?)を拾ったようです。
2021年12月期第3四半期報告書は、「HLB Meisei有限責任監査法人との連携強化を図り、早期の提出に向けて取り組んでまいります」とのことです。
2.エスケーエレクトロニクス(ジャスダック)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→PwC 京都監査法人、の交代です。
監査継続期間を理由にしています。
「現任の会計監査人につきましては、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えておりますが、監査の継続期間は長期にわたっており、新たな視点での監査が必要な時期であること等の観点から、他の監査法人と比較検討してまいりました。」
現監査人の就任年は、2006 年です。
3.アジアゲートホールディングス(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
RSM清和監査法人→フロンティア監査法人、の交代です。
監査継続期間や監査対応が理由です。
「現在の会計監査人においても、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えていると考えておりますが、2014年9月期から監査を実施しており、継続監査期間が長期化していることや、当社グループ子会社売却に伴う建設事業やゴルフリゾート事業の廃止による不動産事業への集中化など、事業内容の変化に適した監査対応の相当性等について、他の監査法人と比較検討した結果、上記3.の理由により、新たにフロンティア監査法人を会計監査人として選任するものであります。」
4.アクセスグループ・ホールディングス(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→アルファ監査法人(準登録事務所)
監査報酬協議がきっかけだったようです。
「当社の現任会計監査人であります有限責任 あずさ監査法人は、2021 年 12 月 24 日開催予定の第 32 回定時株主総会終結の時をもって任期満了になります。これに伴い、当社は現任会計監査人である有限責任 あずさ監査法人と第 33 期に向けた監査報酬について協議をいたしました。その中で有限責任 あずさ監査法人から、更なる監査費用の増加が見込まれる状況である旨の説明を受けました。そこで当社の事業規模や近年の当社の経営環境、業績等を踏まえた監査報酬の相当性を総合的に勘案した結果、今般会計監査人を見直すこととし、アルファ監査法人を新たに会計監査人として選任するものであります。」
現監査人の就任年は、2015 年です。
5.マサル
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
東陽監査法人→Moore至誠監査法人、の交代です。
監査継続年数や報酬水準などを理由としています。
「当社の会計監査人である東陽監査法人は、2021 年 12 月 24 日開催予定の第 66 期定時株主総会の終結の時をもって任期満了となります。当該会計監査人との監査継続年数が長期にわたっていること、当社グループの事業規模に適した監査対応及び監査報酬の水準等を検討した結果、新たにMoore至誠監査法人を会計監査人として選任するものであります。 」
現監査人の就任年は、1993 年ですが、「上記継続監査期間は、当社において調査可能な範囲での期間であり、実際の継続監査期間は、上記を超えている可能性があります」とのことです。
6.リネットジャパングループ(東証マザーズ)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
三優監査法人→PwC 京都監査法人、の交代です。
PwC 京都監査法人の監査実績・能力を、評価したようです。
「当社の会計監査人である三優監査法人は、2021 年 12 月 17 日開催予定の第 22 回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。国内・海外を合わせて、今後の事業拡大を推進していく当社において、PwC 京都監査法人が、当社事業規模・事業内容に充分な国内外での総合的な監査実績及び監査能力を有していると判断できたため、これらを主な理由として、新たに三優監査法人の後任となる会計監査人として選任する議案の内容を決定したものであります。
なお、三優監査法人においては、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を
備えているものの、監査継続期間が長期にわたっていることや、当社の今後の事業成長と規模を総合的に検討した結果、上記3.に記載した理由の通り、新たな会計監査人として PwC 京都監査法人を選任するものであります。」
どちらも、準大手ですが、京都の方が売上高は大きいようです。また、「PwC」のブランドやネットワーク力もあるのでしょう。
現監査人の就任年は、2009 年です。
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