米議会上院が「反ESG決議」を採択したという記事。日経記事によれば、年金基金は、年金受給者の利益を最優先する責任を負っていますが、金銭的利益以外に、ESGを考慮することが認められるかが、問題になっているそうです。
「米議会上院は1日、退職年金基金がESG(環境・社会・企業統治)投資の考え方に基づく投資先決定をしやすくなるようにしたバイデン政権の規則を認めない決議を、賛成多数で採択した。」
「ESG投資は、企業による気候変動対策などへの取り組みを重視する手法で、近年、急速に普及した。バイデン政権は昨年11月、退職年金基金の運用担当者が、投資先選定や議決権行使に際し、ESG投資の観点を反映させることを認める規則を決定。今年1月末に発効した。
ただ、共和党は「政治的な議題を押し付けている」と反発。投資収益が減り、退職者の資産をリスクにさらすと批判している。」
大統領が拒否権を行使する見通しとのことです。
米年金「ESG考慮禁止」議会通過 バイデン氏、初の拒否へ(日経)(記事冒頭のみ)
「米上院は1日、企業年金運用でESG(環境・社会・企業統治)を考慮した投資判断を禁じる決議案を50対46で可決した。下院は前日に通過していた。バイデン大統領は拒否権を行使する見通しだ。バイデン政権発足以降、上下両院で賛成多数となった法案や決議案に対する拒否権の行使は初となる。」