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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

NECネッツエスアイ 連結子会社の不祥事で問われる監査法人(NSjournalより)

NECネッツエスアイ 連結子会社の不祥事で問われる監査法人

NECネッツエスアイ(東証一部上場)の連結子会社における会計不正問題を取り上げた記事。特に監査人のことを書いています。

「・・・10年間も見過ごされてきたということは問題だ。15億円となるとセグメントの4年分の営業利益が吹っ飛ぶことになる。そこで「監査法人は何をしていた」、ということになるのだが、この会社、08年3月期までは新日本監査法人が監査をしていた。09年3月期からはあずさ監査法人に変えているのは、親会社のNECが同じタイミングで新日本からあずさに変えたからだ。親会社のNECは、監査法人変更の理由として、08年2月25日付のリリースで会計監査の継続委嘱期間が長期にわたることと会計基準を米国基準から日本基準に変更することを上げている。

つまり、あずさは09年3月期からの6期間、新日本は05年3月期からの4期間にわたって不正を見過ごしていたことになる。

しかもあずさの監査報告書にサインをしている代表社員は浜田康氏。『会計不正―会社の「常識」監査人の「倫理」』という著者をしたためている不正会計にはことのほか厳しい会計士である。浜田氏本人としてはまさに痛恨の極みだろう。」

この記事でもふれているように、あずさと新日本はオリンパスの監査人コンビでもあります。オリンパスは、あずさ→新日本、という交代でしたが、NECの場合は、新日本→あずさ、でした。

あずさも新日本も、監査のレベルは、そんなに違わないということでしょうか。

当サイトの関連記事その2

会計不正―会社の「常識」 監査人の「論理」 (日経ビジネス人文庫)会計不正―会社の「常識」 監査人の「論理」 (日経ビジネス人文庫)
浜田 康

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「粉飾、偽装、資金の不正流用―なぜ会計不祥事は後を絶たないのか?企業と監査人、それぞれの抱える事情と本質的な欠陥を、現場に精通する立場から、自らの反省も踏まえ鋭く指摘した話題の書。2011年のオリンパス事件も踏まえ、待望の文庫化。」(宣伝文より)

こちらの記事は、リソー教育の監査人交代を取り上げています。

リソー教育の「売上高過大計上」問題 前監査法人は監査を降りていた(NSjournal)

こちらは、新日本→中堅監査法人、という交代です。

「第三者委員会報告には、新日本は05年以降、何度も売り上げの過大計上を指摘し、その都度修正させてきたということが記されている。07年2月期で新日本が監査を降りたのも、会社の体質改善の試みは見られるものの、実際に改善されるかは不透明だとして降りたとある。

・・・

新日本から九段にどの程度の引き継ぎがされたのかは報告書には記載がないが、九段は経営陣から、新日本が降りた理由とともに、「粉飾は経営者が主導したものではなく、ブロック長らが売り上げノルマ達成のために行ったもの」という説明を受け、改善策の提示も受けたので引き受けたとある。

こういったいきさつ故か、九段も就任早々から指導に次ぐ指導を重ねたことが見て取れるが、それでも83億円もの見逃しがあったということだから、会社がその気になって隠そうとすればこうなる、ということなのだろう。」
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