新しい地方創生担当大臣に、財務省に対する口利き疑惑が浮上したという記事。青色申告の取り消しをどうにかならないかという相談を受けて、口利きをしたそうです。
「「2015年当時、私の会社に税務調査が入り、青色申告の承認が取り消されそうになっていました。何とかならないかと片山先生に相談したのは紛れもない事実です。そして片山事務所の秘書を通じ、私設秘書だった南村博二という男を紹介されました」
「週刊文春」取材班の再三の取材申し込みに、製造業を営むX氏が初めて重い口を開いた。
「南村氏に『とにかく青色申告取り消しだけは困るんです』と話すと、『大丈夫ですから、安心してください』などと言われ、税務調査の対応をお任せすることにしたのです。そして15年7月、指定された口座に100万円を振り込みました。これで片山先生が働きかけてくれると信じていました」」
この南村という人物は税理士だそうです。
「元特別国税調査官は疑問を呈する。
「今回のケースをみると、税務署に承認取り消しといわれた段階で、簡単に『任せてください』と100万円を受け取るのは詐欺的です。税理士の仕事とは到底いえません」
X氏が語る。
「私は税理士の南村氏に仕事を依頼したのではなく、片山事務所から彼を紹介されただけで、片山先生にお願いしたと認識しております。わざわざ100万円を払って南村氏に頼む理由がありません」
元東京地検検事で弁護士の落合洋司氏が指摘する。
「疑惑の構図は、甘利明経済再生担当相(当時)のURをめぐる口利き疑惑に近く、あっせん利得処罰法違反の疑いがあります」」
これも新しい大臣のスキャンダルに関する記事。少なくとも政治資金報告書の虚偽記載にはなりそうです。
柴山昌彦文科相、小渕優子氏を彷彿させる公選法違反疑惑浮上(NEWSポストセブン)
「舞台は柴山氏が首相補佐官だった2年前の2016年11月21日に行なわれた女性後援会「しばざくら会」の懇親バスツアーだ。一行は地元・埼玉から東京へ向かい、永田町の国会議員会館の大会議室で高級料亭の仕出し弁当を食べた後、中央区の浜離宮恩賜庭園の観光などを楽しんだ。」
「政治団体「しばやま昌彦後援会」の同年の報告書を見ると、しばざくら懇親ツアー分としてバスのチャーター代、弁当代やお茶代、入園料など合計約120万円支出されていた。参加者約260人だから経費は1人5000円近い。
ところが、報告書にはツアー代の収入が計上されていない。この年、後援会には1965人の後援会員から集めた会費約620万円や寄附などの収入があり、そのカネで懇親会ツアーなどの経費を賄ったことが読み取れる。公益財団法人「政治資金センター」理事の上脇博之・神戸学院大学法学部教授が指摘する。
「現職の国会議員が後援会の催しで酒食を提供すれば公選法違反の饗応・接待にあたる。1000円の弁当を出して900円集めてもアウトになる。柴山氏のケースでは、弁当代、浜離宮庭園の見学のバス代も後援会費とは別に実費を取った上で、正確に報告書に記載していなければ違法です」」
「本誌が質問した「しばざくら会」の懇親ツアー会費の額については当初答えず、重ねて質問するとようやく「4000円の会費制で実施した」と回答。実費は約5000円かかっているので、やはり利益供与ではないか。さらに問うと、「直前キャンセルが多くあり、予定していた人数なら4000円の実費で賄える計算だった」とした。
数十人が“ドタキャン”して後援会が損をかぶったという説明に終始するのだった。」
これが本当なら大事件ですが、カジノ口利き疑惑もあるようです。
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アメリカで報じられた安倍首相「カジノ疑惑」
日本でのカジノ合法化の裏に何があったのか(東洋経済)
「この件には、安倍首相、アメリカのドナルド・トランプ大統領と、アメリカで(おそらく世界的にも)最も強力なカジノ王であるラスベガス・サンズの所有者シェルドン・アデルソン氏がかかわっている。浮かび上がっているのは次の疑問だ。はたして安倍首相は、アデルソン氏と密接に結び付いているトランプ大統領の好意を得ることを視野に、日本でのカジノの合法化を推進したのか、という問題である。」
カジノといえば、最近インターネットを見ていると、このデロイトの広告がよく出てきます。カジノの顧客は確実に損をしますが、カジノへのアドバイザリーは確実に儲かるのでしょう。
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IR(統合型リゾート)ビジネスグループのご紹介(デロイトトーマツ)
ちなみに、サンズ社のアニュアルレポート(2017年)をみると、デロイトが監査しているようです。
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