会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例14件(大手退任分)、うちあずさの退任8件(5月13日)

最近の監査人交代事例です(5月13日発表分)。退任の内訳は、あずさ8件、トーマツ、新日本各3件です。後任は、太陽が5件となっています。銀行の交代もあります。

1.東和銀行(東証プライム)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→あらた、の交代です。

「監査役会が、現会計監査人の継続監査年数を考慮したうえで、独立性、品質管理体制等を総合的に検討した結果、新たな視点での監査も期待でき、適任であると判断し、PwC あらた有限責任監査法人を会計監査人として選任する議案の内容を決定したもの」とのことです。

現監査人の就任年は、平成 19 年です。

2.テ ク ノ ス ジ ャ パ ン(東証プライム)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→太陽有限責任監査法人、の交代です。

「現任会計監査人の監査継続期間が 13 年間と長期にわたるため、新たな視点による監査の期待に加え、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性を考慮し、複数の監査法人を対象に比較検討した結果」とのことです。

3.N I T T O K U(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ

トーマツ→かなで監査法人、の交代です。

監査継続年数などを理由に挙げています。

「現任の監査法人においても、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えていると考えておりますが、同監査法人の監査継続年数が長期に渡ることを考慮し、当社の事業規模に適した新たな視点での監査が必要であるとして、会計監査人に必要とされる専門性、独立性、監査品質体制及び監査報酬の水準等を総合的に勘案し比較検討をしてまいりました。 」

現監査人の就任年は、1987 年です。

4.カヤバ(東証プライム)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→太陽有限責任監査法人、の交代です。

監査継続年数と監査報酬がきっかけのようです。

「当社は有限責任 あずさ監査法人を長年にわたり会計監査人として選任してまいりましたが、監査継続年数が53年間と長期にわたっていること、また、監査報酬の増額が見込まれること等から、監査法人の変更の必要性も含め、改めて複数の監査法人との比較検討を行ってまいりました。」

5.テイクアンドギヴ・ニーズ(東証プライム)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→太陽有限責任監査法人、の交代です。

監査継続年数を考慮したとのことです。

「監査役会が太陽有限監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、現会計監査人の監査継続年数を考慮し、会計監査人の交代により新たな視点での監査が期待できることに加え、同監査法人の独立性、専門性および品質管理体制を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任と判断したためであります。」

現監査人の就任年は、2000 年です。

6.東 洋 刄 物(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→太陽有限責任監査法人、の交代です。

監査継続年数と監査費用を理由に挙げています。

「当社としては、同会計監査人の監査継続年数が 50 年以上の長期にわたっており、新たな視点での監査が必要な時期であること、及び以前より監査費用等が増加傾向であり、かつ来期以降も増加することが見込まれることを踏まえ、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性について検討する契機として、複数の監査法人を比較検討して参りました。」

7.日 本 電 波 工 業(東証プライム)(IFRS任意適用第1号の会社です)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→太陽有限責任監査法人、の交代です。

「現在の会計監査人については監査継続期間が長期にわたることや監査報酬の相当性等を総合的に勘案し、複数の監査法人を比較検討いたしました結果」とのことです。

現監査人の就任年は、1974 年です。

8.中京医薬品(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ

あずさ→監査法人 東海会計社、の交代です。

監査報酬の増額要請を契機に、当社の事業規模に適した監査対応や監査報酬の妥当性について検討した結果」とのことです。

現監査人の就任年は、2007 年です。

9.ムトー精工(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→かがやき監査法人、の交代です。

「当社との監査継続年数が長期にわたり、また、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性について他の監査法人と比較検討をいたしました結果」とのことです。

現監査人の就任年は、2007年です。

10.中央製作所(名証メイン)

公認会計士等の異動に関するお知らせ

あずさ→仰星監査法人、の交代です。

監査継続年数が長期にわたっていることや、当社の事業規模に見合った監査対応と監査費用の相当性を総合的に検討した結果」とのことです。

現監査人の就任年は、2007 年です。

11.フレアス(東証グロース)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→かがやき監査法人、の交代です。

監査費用増加傾向をふまえたものです。

「現在の公認会計士等につきましても、会計監査が適切かつ妥当に行われる体制を十分に備えているものと考えておりますが、監査役会は、今後も監査にかかる業務拡大を想定し見直しを検討いたしました。具体的な内容としましては、当社が連結財務諸表作成会社になったこと及び内部統制監査の開始に伴い監査時間が増加傾向にあり、それに伴う監査費用も増えつつあることを踏まえ、今後もその傾向が持続することを想定し、相当性を総合的に勘案した結果、上記3.の理由から公認会計士等を見直すこととし、新たにかがやき監査法人を公認会計士等として選任するものであります。」

現監査人の就任年は、2016年です。

12. ア ズ 企 画 設 計(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→RSM 清和監査法人、の交代です。

「監査環境の変化等により近年の監査報酬が増加傾向にあることから、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性等を踏まえ、複数の監査法人を対象として総合的に検討した結果」とのことです。

現監査人の就任年は、2017 年です。

13.イー・ロジット(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→監査法人和宏事務所、の交代です。

監査報酬が年々増加傾向にあったことから、当社に適した監査対応と監査費用の相当性について、他の監査法人と比較検討」した結果とのことです。

現監査人の就任年は、2018 年です。

14.共和コーポレーション(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→かなで監査法人、の交代です。

監査継続年数を理由にしています。

「同監査法人の監査継続年数は長期にわたっており、新たな視点での監査が必要であるとの理由により、他の監査法人と比較検討を行ってまいりました。」

現監査人の就任年は、2006 年以降です。「但し、調査が可能であった期間を記載しており、継続監査期間がその期間を超える可能性があります」とのことです。
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