ニデックの海外子会社の監査が遅れていて、連結計算書(会社のプレスリリースによれば「連結計算書類」)の監査報告書をまだ受領していないという記事。
「ニデックは29日、海外子会社の監査に遅れが生じていると発表した。欧米のグループ会社の資料に不備があったためで、不正などのトラブルではないとしている。2025年3月期の連結計算書の監査報告書をまだ受領できておらず、6月20日の定時株主総会までの受け取りを目指しているとした。」
連結計算書類に係る開示情報について(ニデック)(PDFファイル)
株主に送った資料では、監査報告書を受領していることになっているそうです。
「当社の第 52 期事業報告、計算書類、連結計算書類につきましては、既に監査等委員会及び会計監査人に提出いたしておりますが、海外子会社の監査に時間を要しており、現時点では、連結計算書類に係る会計監査人の監査報告を受領しておりません。
書面交付請求をされている株主様に対しては、第 52 期定時株主総会に係る株主総会資料を既にお送りしておりますが、当該資料には、連結計算書類に係る会計監査人の監査報告、及び、当該監査報告の受領を前提とした内容を含む監査等委員会の監査報告が含まれております。これらの監査報告は、連結計算書類に係る会計監査人の監査報告を受領する予定で作成・送付したものですが、上記のとおり、現時点では、連結計算書類に係る会計監査人の監査報告を受領しておりません。
この点、連結計算書類に係る会計監査人の監査報告を現時点で受領していないことを前提とする監査等委員会の監査報告につきましては、招集ご通知記載の各ウェブサイトにおいて掲載しております。また、連結計算書類に係る会計監査人の監査報告を受領し、当該監査報告を踏まえた監査等委員会の監査が終了した時点で、当該ウェブサイトにおいて、監査等委員会の監査報告及び連結計算書類に係る会計監査人の監査報告を掲載する予定です。」
儲かっている会社なのに、なぜか、毎年のように会計トラブルが発生しているようです。
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