金融庁の公認会計士・監査審査会は、「公認会計士・監査審査会の活動状況(平成29年度版)」を、2018年6月22日に公表しました。
資料も含めて、160ページほどのものです(本文はそのうちの約40ページ)。
制度の説明や発表済み資料の説明・再掲載などが多いので、あまり読むところはなさそうですが、審査会の1年間の活動を把握するには便利でしょう。
実務に関係しそうなのは、「第2章 監査事務所に対する審査及び検査等」と「第4章 公認会計士等に対する懲戒処分等の調査審議」でしょうか。
前者の審査・検査における主な活動は、監査事務所に対する報告徴収と、 監査事務所に対する検査ですが、その状況のまとめは以下のとおり。
大手と準大手は、かなりの割合で検査していますが(大手は全事務所)、中小は、ピンポイントで検査しているようです。ただし、報告徴収は、かなりの件数を実施しています。
検査結果に基づく金融庁長官への勧告事例は、監査法人アリアだけでした。(その後、5月に監査法人アヴァンティアへの処分勧告が出ています。)
後者の懲戒処分等の調査審議に関しては、監査関係では、アスカ監査法人(メディ ビックグループの監査)だけでした。
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