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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

虚偽説明で百億円集金か、FX業者に金融庁警告(読売より)

虚偽説明で百億円集金か、FX業者に金融庁警告

証券取引等監視委員会が、ファンド運用会社「リミットインベステージ」に関して、適切な措置を講じるための情報提供を金融庁に対して行ったという記事。

「同社関係者によると、関連する海外の別のファンドを利用するなどして、少なくとも約900人から約100億円近くを集めた可能性があるという。」

「監視委によると、同社は今年5月頃までの約2年間に、FX取引で得た収益を分配するファンドへの出資を募集していたが、遅くとも昨年9月以降、出資金をFX取引とは無関係の経費に充てたり、複数の社外の関係者への営業報酬に流用したりしていた。出資者は30歳代など若い世代の男性が多く、延べ約200人から数億円を集め、ほぼ消失した状態という。」

警告のFX業者、「ネズミ講」的に出資金集める(読売)

株式会社Limit Investageに対する検査結果について(金融庁・証券取引等監視委員会)

「ア.当社は、遅くとも平成24年7月ころ以降、出資金を充てて行うFX取引による収益の有無に関係なく、架空の収益を計上し、当該架空の収益から顧客への分配金(当初出資金額の5%に相当する金額)を控除した額を成功報酬として収受して自己の経費等に費消する意図を有し、実際にこれに沿った取扱いを行っていた。しかしながら、当社は、遅くとも同年9月ころ以降、上記意図や取扱いを顧客には秘匿して、収益が生じない限り成功報酬を収受することはない旨を表示した勧誘資料等により勧誘を行っていた。

イ.当社は、遅くとも平成24年7月ころ以降、成功報酬を収受するために計上していた上記架空の収益のうち、当初出資金額の5%に相当する金額を分配金とし、出資金を原資として顧客に分配する意図を有し、実際にこれに沿った取扱いを行っていた。しかしながら、当社は、遅くとも同年9月ころ以降、上記意図や取扱いを顧客には秘匿して、収益が生じない限り分配金の支払を行わない旨を表示した勧誘資料等により取得勧誘を行っていた。」

毎月分配型の投資商品もあるので、出資金元本から配当(分配)を行うこと自体は違法ではないのでしょうが、架空収益を計上して、そこから出資者への分配金と成功報酬(会社の利益になるもの)を払っていたのであれば、それは詐欺ということになります。

金融庁には監査法人・会計士への検査で形式的な指摘をするよりは、こうしたあからさまな詐欺行為の疑いのある事件の摘発に税金を使ってもらいたいものです。
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