新興国における「非市場戦略」の重要性
「新興市場での「袖の下戦略」において、日本企業は大きなハンディキャップを抱えているのではないか」という解説記事。
新興国では「「市場のフィールド以外での活動」を積極的に展開すること」(非市場戦略(Non-Market Strategy))が重要になるのだそうです。
結論部分より。
「...重要なのは、賄賂をしないのは当然としても、他の違法ではない「非市場戦略」の手段(例えばロビーイング)などを、新興市場を攻略するための重要戦略と認識する必要性です。それも、可能であれば、「非市場戦略」を本社レベルの意思決定として位置づけ、コントロールすべきではないでしょうか。
日本企業の中でも、新興国市場では政府にコネのある企業を合弁相手にしたり、専門の現地コンサルタントを雇ったりしているところもあります。とはいえそれでも多くの場合は、直接の関与や意思決定は現地法人(かせいぜい地域本部)に丸投げしており、事情が分からない本社は関与しないということがほとんどではないでしょうか。
一方で少なからぬ巨大多国籍企業は、「非市場戦略」をきちんと戦略として捉えています。たとえば私が聞いた話では、ある超大手の世界的企業は、本社レベルで「非市場戦略」の専門部隊が通常の市場レベルの戦略部隊と併存し、両者が常に連動して新興市場戦略を立て、実行しているようです。」
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