「日本直販」を運営している総通の粉飾決算疑惑に関する記事。具体的な数字と手口についてふれています。
「粉飾していた金額は70億円以上にのぼる見通しで、経営破綻を免れるために資産の過大計上などを繰り返したとの観測が広がっている。
関係者によると、架空の在庫を50億円以上計上して、資産を多く見せていたほか、商品などの仕入れ後に代金を支払う買掛金も、実態より10億円以上少なく計上していた。
信用調査会社の帝国データバンクによると、総通の決算は過去5年以上にわたり税引き後黒字を計上しており、2011年9月期は売上高が255億円、税引き後利益は9000万円だった。」
正式の会計監査を受けていたとしたら、監査人の責任問題にもなりますが、非上場でもあり、たぶん監査の対象にはなっていなかったのでしょう(監査していれば、こんなにひどい粉飾は発見できたはず)。
詳細はわかりませんが、記事を読む限りでは、粉飾の手口は、会社の中の帳簿操作だけでできる単純なもののようです。ただし、会社自体、実態を把握していない状態だという報道もあったので、帳簿はぐちゃぐちゃなのかもしれません。
赤字のぎりぎり手前で止めているというのは、要注意なのでしょう。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
死亡の弁護士、預かり金1.1億円が使途不明 「競馬や競輪に」文書(朝日より)

過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ(「過年度より退職給付に係る負債等を過少に計上」)(綜合警備保障)
銀行員23人が「不正したら自害」と覚悟の血判状、不祥事相次ぐ中でSNS注目…四国銀が初公開へ(読売より)
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(「元衆議院議員の子息が関係する会社に対し、経済的利益を与える目的で不適切な取引」)(日本空港ビルデング)
第三者委員会設置に関するお知らせ(「当社の会計監査人からの指摘」、「端末販売等の売上高が過大計上」)(トーシンホールディングス)
羽田空港ビル利益供与疑惑、自民元幹事長長男経営のコンサルが申告漏れ9000万円…空港ビル側も所得隠し(読売より)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事