三重銀行が2008年9月中間決算で、保有する変動利付国債について、評価方法を変更したという記事。記事によれば「「理論価格」に基づく評価に切り換えた」とのことです。
ASBJの新しい取扱いを採用したようです。
「政府が打ち出した金融・市場安定化策の柱である「時価会計の見直し」を実施した初の銀行となる。これを受け、大半の銀行が同様の決算処理を今中間決算で実施に踏み切る見通しとなった。」
これで、時価評価しているのに含み損があるという変な状況になってしまいました。
決算短信(PDFファイル)
有価証券の評価損益の開示で「20年9月末の変動利付国債の時価については、「金融資産の時価の算定に関する実務上の取扱い」(企業会計基準委員会実務対応報告第25号平成20年10月28日)に基づき、合理的に算定された価額によっております」という脚注がなされています。しかし、この取扱いを適用した国債の残高についてはまったくふれていません。
当サイトの関連記事(ASBJの「取扱い」について)
その2(変動利付国債について)
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