11月11日に開催された財務会計基準機構の基準諮問会議の模様を伝える記事。
IFRS強制適用を判断する時期についての議論があったようです。
「今回の会議では企業側の委員から、「IASBとFASBのプロジェクト計画変更に、ASBJのコンバージェンス計画が引きずられているなか、IFRS強制適用(アドプション)の可否を判断する2012年が近付きつつある。どこまでコンバージェンスが完了した段階で、強制適用を判断するのか。プロジェクト計画表に『ここまで完了した段階で判断する』ことを示すといった方策が必要ではないか」という意見が出た。」
これに対して、ASBJ側は、強制適用の可否を判断するのは金融庁であると断りながら、ASBJ委員長が、IASBとFASBの優先プロジェクトが完了する2011年6月を一つの区切りと見てよいという発言をしたそうです。
金融庁の企業会計審議会は「IFRSの強制適用の判断の時期については、とりあえず2012年を目途とすることが考えられる」といっています。2012年に決定するとは断言していないわけですが、正式の意見書に書いた以上、IASBとFASBのコンバージェンスが少しぐらい遅れても、この決定時期が大きく動くことはないのではないでしょうか。
(ただし「とりあえず」「目途」「考えられる」というように、決定先送り的文言が3つも入っているのは、気になります。)
「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意見書(中間報告)」の公表について(平成21年6月30日 金融庁)
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