不正会計疑義発覚により、調査委員会を設置することを決めた(あるいは設置した)という事案です。
1.サイバーエージェント(東証プライム)
社内調査委員会の設置に関するお知らせ(2025年3月26日)(PDFファイル)
「当社は、連結子会社である株式会社CyberOwl(以下、「CyberOwl」)において、不適切な会計処理(以下、本件事案))が判明いたしましたので、本件事案の解明等を目的に外部の専門家を含む社内調査委員会を設置することを、本日開催の取締役会にて決議いたしましたのでお知らせいたします。」
この子会社は、ライフスタイルメディア事業、教育メディア事業、金融メディア事業を行っている会社だそうです。
不適切な会計処理の内容・規模等は明らかにしていません。
2.創建エース(東証スタンダード)
特別調査委員会設置に関するお知らせ(2025年3月19日)
証券取引等監視委員会開示検査課による検査が入っているそうです。
「本件疑義は、当社子会社における2021年9月から2023年6月末日までの取引の実在性および取引先に対する債権の資産性について疑義がある旨、監視委員会からの指摘を受けました。当社は、2023年6月26日に現経営陣が就任しましたが、本件疑義は、それ以前の経営陣の会社経営に関する取引事象であります。これを受けて、当社は、当該子会社の本件疑義における会計処理に関する事実関係の調査、業績への影響の把握および原因の究明が必要であると判断し、中立・公正かつ独立した調査を行うため当社と利害関係を有しない外部専門家によって構成される特別調査委員会を設置いたしました。」
直近の半期報告書をみると、監査人は、個人会計士2名です。なかなかすごいバランスシートになっています。ゴーイングコンサーンの注記も付いています。