消費税申告件数9割増、昨年の個人事業者 インボイスの導入受け(記事冒頭のみ)
個人事業者の消費税申告件数が大幅に増えたという記事。
「国税庁は31日、2023年分の個人の確定申告状況を公表した。同年10月のインボイス(適格請求書)制度導入を受け、個人事業者の消費税申告件数は約197万件となり、前年比で約9割増えた。」
「国税庁によると、23年に新たに198万人がインボイス発行業者となった。このうちの約9割にあたる174万人が期限内に消費税を申告した。」
「2割特例」適用は73万人とのことです。
申告件数が増えた分の8割ぐらいが「2割特例」を適用したということでしょうか。
新たにインボイス発行業者になった198万人のうち、約1割が期限内に申告していないというのは、どう解釈すればよいのか...。インボイス発行業者であれば、基本的に、申告義務があるはずですが...
消費税の申告件数が1.8倍に インボイス導入後初の確定申告(朝日)(記事の一部のみ)
国税庁の発表資料。
令和5年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について(報道発表資料)(PDFファイル)
「令和 5 年 10 月からインボイス制度が開始されています。
これに伴い、令和5年分の個人事業者の消費税の申告件数は、197 万 2 千件(対前年比+86.9%)で、前年分から 91 万 7 千件増加しました。
また、申告納税額についても、6,850 億円(同+9.1%)となっており、前年分から増加しました。 」
ということは、件数は9割増えたのに、納税額は570億円程度(9%)しか増えていない? 負担が大きくない(申告増加件数で割ると6万円ほど?)というのはよいことではありますが。
2割特例の適用状況の図がありました。約8割が使っているようです。
時限措置なので、期限が来たらどうなるのか...