会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

大手住宅メーカー「タマホーム」30代営業マンが6000万円横領で懲戒解雇「後輩にキャバクラをおごることもあった」《同社は事案を公表せず“隠蔽”の疑い》(文春オンラインより)

大手住宅メーカー「タマホーム」30代営業マンが6000万円横領で懲戒解雇「後輩にキャバクラをおごることもあった」《同社は事案を公表せず“隠蔽”の疑い》

タマホーム」(東証プライム)の営業マンが、顧客から振り込まれた多額の資金を横領していたという記事。

「大金を懐に入れたのは、長崎県の佐世保営業所に勤めていた男性営業マンX氏(35)。妻子のある身で、「新卒からタマホーム一筋。営業成績の良いトップ級のセールスマン」(タマホーム関係者)だったという。

「春先から会社が調査を開始したところ、Xが8人の顧客の支払いからそれぞれ500万~1000万円ほどを着服していたとわかった。その後、会社とXは返済に向けた合意書を交わし、佐世保公証役場に公正証書として提出しています」(同前)

その公正証書の写しを小誌は入手。6月26日付で11ページに渡る内容だ。債権者はタマホームで、債務者はX氏、その父親が連帯保証人。〈Xは合計金6002万4539円を詐取・着服するという不法行為により、会社に損害を負わせた〉と横領の認定がされている。」

「X氏を直撃すると、横領の事実を認めた上で、「闇金融に借金をしていました……。数百万円を借りたら、利息が数千万円になってしまった」などと語った。一方、タマホームには事実関係を尋ねる質問状を送ったが、期日までに回答はなかった。」

この件の開示は行われていないそうです。

刑事告発しても、たぶん全然回収できないのでしょう。それよりも、働いてもらって、少しずつでも回収した方が得だということでしょう。厳しく取り立てはしないでしょうが、公正証書まで作成すれば、保証人からの回収もいくらかは見込めます。

それにしても、住宅という高額商品の代金ですから、入金状況は、物件ごとに、厳密にチェックしていそうなものですが...

その他、最近の横領事件の記事から。

“漁協の女”逮捕 漁師の遺産4000万円横領か 町に根付く「慣習」悪用?(テレビ朝日)(動画あり)

「被害に遭った渡辺恵美子さん:「残高が減っていくのが早い。2枚あった通帳のお金の移動が激しい」

娘と1年半ほどかけて調べたところ、覚えのない取引がおよそ4000万円分あったといいます。なぜ、そんなことが起こったのでしょうか。背景にこの街に根付いていた慣習がありました。」

「被害に遭った渡辺恵美子さん:「組合に通帳を皆さん預けていた。ほとんどの人」

漁協関係者の多くは、漁協に併設された金融機関「マリンバンク」を利用していて、渡辺さんは漁協に通帳を預けていた組合員は多かったと話します。組合員は、通帳を預けることで支払いの手続きなどを漁協に代わってもらえるなどの利点があったといいます。

そして、漁協関係者によりますと、組合員から預かった通帳を1人で管理していたのが××容疑者だったといいます。」

「警察は、2016年に渡辺さんの口座から2度にわたって合計100万円を横領した疑いで××容疑者を逮捕しました。警察によりますと、渡辺さんの口座には2016年以前にも不自然な引き出し履歴が1000万円分以上あったということです。」

動画によると、勝手に作られていた口座から回収できた資金もあり、不明金は300万円とのことです。不必要なカネの動きを作り出して、フォローできなくし、それに紛れて資金をかすめ取ろうとしていたのでしょうか。

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