会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

AppBank、元役員が横領の疑い 被害1億4000万円(ITmediaより)

AppBank、元役員が横領の疑い 被害1億4000万円

東証マザーズ上場、AppBankの元役員が業務上横領を行っていた疑いがあるという記事。

「同社によると、11月下旬の税務調査の過程で、支払い先の中に所在不明の取引先が見つかった。調べたところ、経理部門の責任者だった元役員が2012~15年の間、自身が関与する複数の法人を取引先であるかのように偽装し、これらの法人の口座に不正送金していたことが分かったという。

不正送金の合計額は現時点で約1億4000万円だが、被害額の確定や回収見込みなどは調査中。業績に与える影響は確定次第発表するとしている。」

純資産約9億円(2015年9月末)の会社ですから、1億4000万円は無視できない金額です。この金額が何かの資産勘定に紛れ込んでいた場合には、過年度訂正が必要でしょう。

当社元役員による業務上横領の疑いについて(AppBank)(PDFファイル)

(補足)

同社の上場までの業績は以下のとおり(有価証券届出書より)。



ちなみに、届出書によれば、2014年12月期の監査報酬は、9百万円です。(当期はもっともらっていると思いますが)

12月7日には、こういうリリースも出ています。横領事件との関係の有無は不明です。

業務関連データの外部流出についての経過報告(AppBank)(PDFファイル)

「外部からの情報提供により、当社の広告グループから業務関連資料のうち、商品説明資料及び請求書データが不正に外部に持ち出された可能性があることが判明しておりますが、当社での内部調査から流出経路を特定する事が出来なかった為、現在、警察の協力も得ながら引き続き調査中であります。」
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