AOKIだけじゃない…高橋治之元理事逮捕で特捜部が各スポンサーに呼び出しをかけ始めた！
五輪汚職事件で、特捜部がオリンピックのスポンサーになった会社に呼び出しをかけて調べているという記事。
「「東京五輪の司令塔だった高橋（治之容疑者）を逮捕したんだからAOKIだけで終わるわけはない。特捜部はこの秋、縦横に捜査の手を広げるでしょう」（ヤメ検弁護士）」
「一業種1社が基本のスポンサー企業は60社を超え、スーツのAOKIはそのうちの1社に過ぎない。
既に、特捜部は不動産、建材・住宅設備メーカー、教育、出版などのスポンサーに呼び出しをかけ始めている。身に覚えのある企業は戦々恐々としているようで、事件がどこまで「横」に広がるかに注目が集まる。」
大手会計事務所業界でも、オリンピックのスポンサーになっているところがあります。やはり、他のスポンサーと同じように、特捜部に呼ばれたのでしょうか。
EY Japan（株）、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会オフィシャルサポーター契約を締結 ～「プロフェッショナルサービス」カテゴリーにおけるスポンサーに決定～（2019/10/28）（EY Japan）（共同通信PRWire）
「ＡＯＫＩホールディングス」前会長から現金200万円を受け取っていたと報じられた森元首相からコメントをもらっています。
「＜公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 会長 森 喜朗氏のコメント＞
このたび、EY Japanを東京2020オフィシャルサポーターとしてお迎えできることになりました。EY Japanには会計監査、税務、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナルサービスをご提供いただいております。組織委員会の運営のために欠かせないプロフェッショナルサービスを専門家にサポートいただけることは大変心強く思います。東京2020大会に向けて、頼もしいサポーターになっていただけることを期待しています。
＜EY Japan 取締役会長 辻 幸一のコメント＞
EY Japanは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において、会計監査、税務、財務、プロジェクトマネジメント、企画・運営管理コンサルティングなどのプロフェッショナルサービスを提供します。「Building a better working world（より良い社会の構築を目指して）」を理念に掲げる私たちEY Japanが、東京2020大会にオフィシャルサポーターとして参画できることは大変光栄です。世界中が感動と熱気に包まれ、記憶に残る大会となるよう全力を尽くします。」
ＡＯＫＩホールディングスはスポンサー料として5億円（それでも基準の半分以下）を支払った（その他に電通出身の組織委元理事に数億円裏金を支払っている）そうですが、EYのスポンサー料はいくらだったのでしょうか。全て現金ではなく、一部は、さまざまなサービスなどの現物で支払ったのだとは思いますが．．．。
EY傘下の新日本監査法人は、オリンピックの招致委員会の監査をやっていたと報じられています。その流れで、組織委員会の監査やその他の会計サービスを請け負ったのかもしれません。スポンサーになった2019年の段階で、招致時の海外わいろ問題などあやしいカネが絡んだ問題は表面化していましたが、リスクを感じなかったのでしょうか。そもそも、報道によれば、組織委に入るべきスポンサーからのカネが、元電通専務やその周辺に流れた疑惑があります。組織委の収入の網羅性がきちんと監査されていたのかどうか、疑問が出てきます。
