会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

米SEC、私募ファンド情報開示強化 リスクの報告義務化(日経より)

米SEC、私募ファンド情報開示強化 リスクの報告義務化

米SECが、私募ファンドの情報に関する報告を強化するという記事。

「米証券取引委員会(SEC)は3日、ヘッジファンドなどプライベート(私募)ファンドの情報開示対象を広げるルール改定を採択した。重大な負荷がかかり投資家の損害につながるリスクが生じた場合、速やかに報告を義務付ける。膨張する私募ファンドにシステミックリスクが蓄積していないか監視の目を強める狙いだ。」

「今回の開示義務の対象は運用資産15億ドル以上のヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE=未公開株)ファンドだ。ヘッジファンドは多額の損失発生や顧客からの資金引き出し、証券会社との契約終了など運用に支障を来しかねない事態が生じた場合、72時間以内の報告を義務づける。

PEファンドは運用者交代などが開示の対象となり、四半期ごとの公表を義務づける。運用資産20億ドル以上のPEファンドについては、運用戦略を含めた情報開示を年次報告書に盛り込むことになる。」

そのほか、上場企業の自社株買いに関する情報開示も強化するそうです。

SECのプレスリリース。

SEC Adopts Amendments to Enhance Private Fund Reporting

confidential reportingなので、一般に開示されるわけではなく、当局が情報を入手できるようにするというもののようです。

The Securities and Exchange Commission today adopted amendments to Form PF, the confidential reporting form for certain SEC-registered investment advisers to private funds. The amendments are designed to enhance the ability of the Financial Stability Oversight Council (FSOC) to assess systemic risk and to bolster the Commission’s oversight of private fund advisers and its investor protection efforts.

大手ヘッジファンド巨額損失、72時間以内に報告義務-SEC規制(ブルームバーグ)

「この新規制導入により、運用資産15億ドル(約2030億円)以上のヘッジファンド会社に重大な事象が発生した場合、監督当局はほぼリアルタイムで状況を把握することが初めて可能になる。これまでは四半期ごとに情報を得ていた。新規制によれば、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社にも新たな報告義務が発生する。」

その他、SEC関連記事。

米暗号資産交換所ビットレックスが破産申請、SECから先月提訴(ロイター)

「SECは4月17日にビットレックスと最高経営責任者(CEO)だったウィリアム・シハラ氏を提訴。同氏がビットレックスでの取引を望む暗号資産の発行会社と協力し、規制当局による証券関連調査につながる可能性のある開示文書を削除したと主張した。」

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