東証、名ばかり「グロース」に新基準 時価総額100億円未満は廃止(記事冒頭のみ)
東証が、グロース市場の新たな上場維持基準案を決めたという記事。
「東京証券取引所は22日の有識者会議で、新興企業が上場するグロース市場の新たな上場維持基準案を決めた。上場から5年で株式時価総額が100億円に達しない企業を上場廃止にする。新規株式公開(IPO)後に思うように株価が伸びない「名ばかり」成長企業の新陳代謝を促す。」
足元では、およそ7割の企業が100億円にとどいていないそうです。
そのほか、
・小粒上場の課題がある。
・グロースを上場廃止になってもスタンダード市場や地方証券取引所に再上場して株式売買の機会を確保できる。
・IPOの主幹事証券会社の目線が200億円程度になり、上場したくても証券会社がつかない「証券難民」の企業が増える。
・創業時から株式を保有する経営者やVCは、上場時に株式を一部売却して現金を得る機会が遠のく。
・日本は未上場企業を自由に売買できる市場が事実上存在しない。
・グロース企業を対象にしたM&Aが増える可能性がある。
・株式の非公開化も有力な選択肢。
・新規公開にも影響が広がり始めていて、複数の企業が上場延期を検討している。
・リスク資金の担い手の少なさ、事業を育てる支援者の不足、企業を目指す層が薄いことなどの問題がある。
といったことを書いています。
東証の資料はこちら。
グロース市場における今後の対応(PDFファイル)
(市場区分の見直しに関するフォローアップより)
(東証資料より)