特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求:(株)アマナ
東京証券取引所は、(株)アマナ株式の特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求を発表しました。
特設注意市場銘柄指定日は 2023年7月4日、上場契約違約金金額は960万円です。
「理由」の結論部分より。
「本件は、投資者の投資判断に重要な影響を与える虚偽と認められる開示が行われたものであって、本来、投資者からの信頼を回復するための真摯な取組が求められる不正の発覚後の局面において、不正確かつ不十分な決算内容の訂正を行ったものであり、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められることから、同社株式を特設注意市場銘柄に指定することとします。
また、上記背景のもと投資判断情報として重要性の高い決算情報について長期間にわたり誤った情報を公表し続けたこと、及び同社は2020年12月期における純資産の額が負となった結果、上場廃止に係る猶予期間にあったところ、2021年12月期における純資産の額を正とする訂正前の財務諸表によって猶予期間からの解除を受けたことは、当取引所市場に対する株主及び投資者の信頼を毀損したと認められることから、同社に対して、上場契約違約金の支払いを求めることとします。」(2021年12月期の純資産は、実際はマイナスでした。)
ディー・ディー・エスと同様に、当初の不正発覚後の対応が不徹底で、いい加減な訂正を行ったり、内部管理体制の改善が不十分だったりしていたようです。もっとも、正しく訂正していた場合には、2期連続純資産マイナスで上場廃止になっていたかもしれませんが。
特設注意市場銘柄の指定および上場契約違約金の徴求に関するお知らせ(2023年7月3日)(アマナ)(PDFファイル)
第53期有価証券報告書の提出及び過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出並びに当社株式の監理銘柄(確認中)指定解除に関するお知らせ(2023年5月31日)(アマナ)(PDFファイル)