有線放送大手のUSENがライブドアの全株を取得し完全子会社化する検討に入ったという記事。
株式交換で株式取得を行うようですが、企業結合会計基準が適用され当然パーチェス法が採用されます。その際おそらく問題となるのが、株主からの損害賠償請求について、引き当てするかどうかという点です。
株式交換の会計処理の際に引き当てしておけば、実際に賠償する場合の損失は計上されません(引き当ての見積もりが正しければ)。その代わり、(株式交換で交付する株の評価額は変わらないとして)のれんの金額は膨らむので、のれんの償却費が収益を圧迫します。
引き当てしなければ、その分のれんの計上は少なくてすみますが、実際に損害賠償を実施しなければならなくなると、損益計算書に損失が発生します。
USENのプレスリリース(PDFファイル)
「現状において具体的に決定された事実はございません」とあります。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
〈強引すぎる買収〉JALの「エージーピー非公開化」提案は少数株主の保護に逆行懸念(Yahooより)
時価総額「100億未満は上場廃止」で何が起こる?グロース企業が直面する“次の選択”(BUSINESS INSIDERより)
〈独自〉万博海外館で建設費2億円未払いか 突貫工事があだ、天井たわみや冷風機器故障も(産経より)
有価証券報告書の株主総会前開示について~投資家に対する有用で効率的な情報提供に向けて~(日本経済団体連合会)

不動産会社「レーサム」元会長ら 覚醒剤等所持の疑いで逮捕(NHKより)
2025 年 3 月期決算発表の延期に関するお知らせ(「一部の職員による試験データに係る不正」、「補償及び再試験費用等の発生が見込まれ、特別損失を計上する可能性」)(トランスジェニックグループ)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事