米新興EVトラックメーカーのニコラ創業者・元会長が詐欺罪で有罪になったという記事。
「同氏はニコラの経営に携わっていた時期に、開発途上の車の技術を誇大に宣伝するなどしたとして、株価を引き上げるための虚偽発言で詐欺疑惑を持たれていた。」
「ニコラは新興のEVメーカーとして脚光を浴び、2020年6月に特別買収目的会社(SPAC)との合併により株式上場した。時価総額が自動車大手フォード・モーターを超え、さらに注目を集めたが、直後に米調査会社が電動化の技術などを巡って投資家を欺いたとして告発。」
記事の中でいっているSECによる課徴金については、当サイトでもふれました。
粉飾決算をしていたわけではなさそうですが、虚偽の開示をしていたということで、個人として刑事罰を受けることになったようです。
The founder of a zero-emission truck venture is found guilty of fraud(NPR)
裁判で、検察側は、創業者を詐欺師として描きましたが、弁護側は、彼は検察にはめられたのだと主張しました。
At trial, the government had portrayed Milton as a con man while his lawyer called him an inspiring visionary who was being railroaded by overzealous prosecutors.
どのような虚偽開示だったかというと、革命的なトラックをつくったと宣伝しながら、じつは、GM車にニコラのロゴを貼り付けただけのものだったとか、欠点を隠すように細工された動画を制作したとかです。
Those prosecutors alleged that Nikola — founded by Milton in a Utah basement six years ago — falsely claimed to have built its own revolutionary truck that was actually a General Motors Corp. product with Nikola's logo stamped onto it. There also was evidence that the company produced videos of its trucks that were doctored to hide their flaws.