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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

経営危機の「白元」に増資代表訴訟を恐れる住友化学(FACTAより)

経営危機の「白元」に増資代表訴訟を恐れる住友化学

5月末に経営破たんした白元を取り上げた記事。破たん直前に書かれたもののようです。

不正経理についてふれている部分。

「・・・白元の不正経理発覚は初めてではない。2006年3月期に「上場に向けた体質改善の一環」と説明し、得意先への期末の押し込み販売を是正するため68億円の赤字を計上した過去がある。ところが、それ以後、上場の動きはなく、11年にはあずさ監査法人が任期途中に辞任するなど、不透明な会計処理が続いている疑いを持たれていた。創業一族の鎌田真社長(47)は慶大経済学部卒業後、米ハーバード大学でMBA(経営学修士)を取得したエリートだが、「交友関係が派手で羽振りがよすぎる」と銀行筋から不安視されていた。」

「3月中旬には取引金融機関を集め、粉飾決算を修正するため、今3月期決算は62億円の最終赤字を計上し、自己資本がほぼゼロとなる見通しを示し、3月末から当面の返済ストップを要請する事態となった。

産業再生機構の元COO・冨山和彦氏が率いる「経営共創基盤」が再生計画を作り、銀行団との交渉を引き受ける案も浮上したが、あまりにも杜撰な経理処理に匙を投げたと伝えられ、瀬戸際に追い詰められている。」

2011年の時点であずさ監査法人も匙を投げていたということでしょうか。

また、細かい話ですが、過年度遡及会計基準では、過年度決算に大きな粉飾があれば、遡及して過年度を修正することになります。粉飾決算を修正するために、今3月期決算が赤字になるということはないはずですが、監査人にはどういう説明をしていたのでしょうか。

記事の見出しになっている住友化学(昨年5月に出資)については、「「どのような資産査定を行ったのか。経団連会長を務める米倉弘昌会長のワンマン体制の綻び」と揶揄する向きもある」のだそうです。

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