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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ついに銀行界で貸出金利0%、もはや融資ではない(ダイヤモンドオンラインより)

ついに銀行界で貸出金利0%、もはや融資ではない

金融機関が金利ゼロで貸し出した例が出てきたという記事。

「借りた金は金利を付けて返す。そんな常識が通用しない世界の幕開けを告げる“事件”が発生した。

それは、独立行政法人である石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の入札による資金調達で起きた。JOGMECは借入額5178億円、借入期間1年間の資金調達を入札で実施。4月13日にその結果が発表された。

応募総額は約2.8兆円、応札倍率は5.5倍となったが、驚くべきはその落札貸出金利だ。最高でも0.00001%、平均はなんと0.00000%(小数第6位以下切り捨て)だったのだ。

入札関係者によれば、落札したのは全4金融機関。そのうち上限金額で入札し、借入額の8割近くを落札したのが巨大機関投資家である農林中央金庫で、入札した貸出金利は0%だったという。」

「マイナス金利を課されるくらいなら、貸出金利0%の方がましだ」という行動原理が働いているのだそうです。

そのうちに、マイナス金利での貸し出し例も出てくるのでは。金庫の利用手数料と考えれば、あり得る話です。

ところで、ASBJは、マイナス金利対応の指針的なものを2016年3月期限定で出していますが、もう5月半ばになっています。4月決算以降はどうするつもりなのでしょうか。

マイナス金利に関する会計上の論点への対応(KPMG)

ASBJに出向している人が解説していますが、4月期以降のことにはふれていないようです。

地銀がメガバンクに預金!? マイナス金利の意外な余波(SPA)

「業界事情に詳しい関係者に取材したところ、一部の地方金融機関が行き場のない資金をメガバンクに預金したという。有力な運用先だった国債の金利消滅は大きな打撃。かといって、融資を増やせば不良債権になり、株式を買えば自己資本規制に引っかかる。

そこで、わずかでも金利がつくメガバンクに預金することになったようだ。預けたのは第二地銀や信金などの中小金融機関とみられるが、預けられた大手銀行にとっては迷惑な話だろう。」
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