脱税事件の裁判で、国税が違法に銀行口座の情報を取得したと被告側が主張しているという記事。
「脱税事件の端緒になった被告の口座がなぜ見つかったか--。競馬の払戻金を申告せず約6200万円の所得税を免れたとして、所得税法違反の罪に問われた大阪府寝屋川市職員の男(48)=起訴休職中=を巡る大阪地裁の公判で、国税局査察部(マルサ)の「横目」と呼ばれる調査手法の是非が争われている。被告側は「国税が違法に口座情報を盗み見た」として無罪を主張。」
「被告は課税対象の1億6300万円を申告せず、所得税約6200万円を免れたとして大阪国税局が告発し、大阪地検特捜部が2016年10月に在宅起訴した。被告が利用するインターネット銀行の口座には、計約3億円の払戻金が振り込まれていたという。
被告は過少申告加算税などを含めて約9000万円を納付し、公判で起訴内容を認めた。しかし国税側が違法な手段で自らの口座を見つけたと主張しており、調査手法の違法性が争点になっている。
この手法は、査察官らが特定の口座を正規に調べる際に他の口座情報を見るもので、税務・金融機関関係者らの隠語で「横目」と呼ばれる。被告側はプライバシーを侵害する違法な手法だとし、無罪を求めている。」
検察側は、偶然見つけたといっているそうです。詳しい証言を拒んでいるので、たぶんうそでしょう。
「今年2月には、調査にあたった男性査察官が証人出廷し、横目調査を否定した。弁護人が調査方法や端緒について尋ねたが「守秘義務がある」として何度も証言を拒んだ。
これに対し、裁判所は守秘義務を解くよう大阪国税局長宛てに異例の要請をしたが、国税側は「将来の調査に重大な支障を及ぼす恐れがある」として応じなかった。」
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