金融庁も所管している麻生財務相の記者会見がひどいという記事。政権の応援団である産経新聞が書いているのがおもしろいところで、政権の足を引っ張らないように、麻生大臣は早く辞めろというメッセージなのでしょう。
「財務省で不祥事が次々と明らかになり、いらだちからか麻生太郎財務相の記者への“口撃”が目立ってきた。もともとぶっきらぼうな物言いで、記者への逆質問を多用する独特の記者会見スタイルを貫く麻生氏。最近はそれが特に際立っており、時折、“逆ギレ感”を漂わせたすごみをきかせ、記者を狼狽(ろうばい)させている。」
ある記者会見の例。
「この記者はセクハラ問題で辞任した福田氏について、野党から「いったん官房付けにして、調査結果が出てから処分後に辞任を認めるべきだ」という意見が出ていることについて質問。
すると、麻生氏は「官房付けにして給料は誰が払うの?」「野党は税金で払うべきだと言っているの?」と矢継ぎ早に逆質問。記者が言葉を濁すと、「聞いてんだよ、俺が質問してるんだから」「野党がそう言っているのは分かったけど、そのときの給料は誰が払うのか? 野党が払ってくれんのか?」とたたみ掛けた。
記者が「税金で払うということだと思う」と答えると、間髪入れず「どうして? 問題があって辞めた人に対して何で税金で給料を払わなくちゃいけないの?」と反論。最後には「もうちょっと常識的なことを聞くようにしたら? 朝日新聞だったら」と締めくくった。
続いて質問した朝日記者が「さっきの(質問)はNHKです」と訂正したが、麻生氏は「ああNHKか」と受け流した。」
ウェブサイトに掲載されている記者会見内容はかなり修正されたもののようです。
「麻生氏の会見内容は財務省のホームページ(HP)で確認できるが、同省が余計と判断した発言部分は削除され、麻生節とされる「べらんめえ口調」は当然のように丁寧な言葉遣いに書き換えられる。質問した記者の所属媒体も明示されず、会見の大まかな内容は間違ってはいないが、詳細な発言録ではないのだ。」
大臣記者会見は金融庁のサイトでも読めますが、忖度したのか、約半月分をほぼ1ヶ月遅れで連休中にまとめて掲載しています(いつもは1回ごとに掲載)。修文したとはいえあまり読んでほしくないのでしょう。

(金融庁ウェブサイトより)
財務省は大臣だけでなく、幹部も少しおかしい人たちのようです。
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財務省「パワハラ恐竜番付」最新版 相次ぐ辞任で新横綱は?(週刊ポスト)
監査法人にもこういう人はたまにいますが...
麻生大臣「セクハラ罪はない」は無知かつあまりにも国際感覚が欠如!そもそもフランスにはセクハラ罪が存在する!(BLOGOS)
「麻生大臣は反省して」 セクハラ罪ない発言に抗議(朝日)
安倍政権を滅ぼす麻生財務相の舌禍語録 「セクハラ」から「ナチス」まであるわ、あるわ…(AERA)
「自民党派閥領袖がこうぼやく。
「麻生さんにセクハラが深刻な問題だという理解はない。そもそも市民感覚が0なので、“舌禍”を何回も繰り返す。吉田茂の孫で妹は皇室へ嫁いでいるから、プライドの塊。初出馬の時、『下々のみなさん』と演説を始めたぐらいです。財務相の仕事はほとんどせず、事務方に任せっぱなし。彼からみれば、セクハラで辞めた福田(淳一前事務次官)、佐川(宣寿前国税庁長官)も忠実な下々。なぜ、こんな問題で辞めないとダメなのか、という感覚しかない。新聞も安倍政権びいきの産経新聞しか読まず、状況をまったく理解できていない」」