会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

2015年の新規上場マーケットを一気に振り返る!(現代ビジネスより)

「郵政ビッグバン」に「gumiショック」…2015年の新規上場マーケットを一気に振り返る!

2015年の新規上場マーケットを総括した記事。

全体の状況は...

「2007年の世界的なサブプライム問題表面化より、日経平均と新規上場社数は下げに転じ、2008年のリーマンショックを機に日経平均が大きく下がると共に、2009年には新規上場社数は19社まで落ち込みました。それ以降、日経平均は東日本大震災の影響を受けるも、新規上場社数は7年連続増加しており、今年は92社が上場しました。」

株価次第のようです。

市場別では...

「今年の市場別の上場社数は、マザーズが61社と全体の3分の2となっており、最近はとくにマザーズ上場の傾向が強くなっています。」

同じ新規上場会社でも、売上や利益には相当、差があります。

「申請期の売上高見込みですが、これは昨年と比較したいと思います。今年は売上高50億円未満が52社と、昨年と同様、全体の半数以上という状況です。一番売上高が小さいのはヘリオスの7300万円、一番大きいのは日本郵政の1兆4210億円でした。

一方で経常利益ですが、昨年赤字は2社でしたが、今年は4社です。経常利益5億円未満まで57社、全体の60%以上となっています。赤字が一番大きかったのは ヘリオスの15億8800万円。一方で経常利益が一番大きかったのは、日本郵政の8600億円でした。」

予想PERは Gunosyが飛びぬけて高かったそうです。

「次に公開価格(※初値ではない)による予想PERですが、PERが一番高かったのは、 Gunosyの5241倍。次に高いのが、ジグソーの74.5倍なので、Gunosyだけが異次元の高さでした。

その後の昨年(2014)上場したgumiの3月5日の業績下方修正により、証券会社、証券取引所による、業績見込みの精緻性の審査がかなり厳しくなったようです。その影響があるのかわかりませんが、昨年との大きな違いは、上場社数の半数に当たる46社がPER10倍台の収まったということです。昨年も10倍台が一番多かったのですが、今年は更に集中しました。」

時価総額の規模は...

「公開価格で計算した株式時価総額の分布ですが、50億円未満で48社、100億円未満で67社と全体の 72%になります。昨年は60%でしたので、より小型化が進んでいることになります。更にその100億円未満を10億円単位で分解しましたが、昨年と比較して50億円未満で26社増加しました。今年の全体の増加数は15社なので、それ以上に今年は小型化が進んだということになります。」
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