会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

スイスの郵便貯金、個人客にマイナス金利 年1%(日経より)

スイスの郵便貯金、個人客にマイナス金利 年1%

スイスの金融機関が個人顧客(大口の顧客だけのようですが)の預金に対してマイナス金利を適用するという記事。

「スイスの郵便貯金を運営するポストフィナンスは11日、個人顧客を対象に口座残高の100万スイスフラン(約1億700万円)を超える金額に年1%のマイナス金利を適用すると発表した。2017年2月1日から実施する。同国の大手金融機関が個人顧客にマイナス金利を導入するのは初めて。」

同国では、すでに、法人顧客に対してはマイナス金利を適用する例が多くなっているそうです。

「スイス中銀は銀行が中銀に預ける資金のうち、一定額を超える分に対し0.75%の手数料を課している。同国の銀行の多くが法人顧客にマイナス金利の負担を転嫁する一方、個人に適用する例はほとんどなかった。」

日本でもマイナス金利政策を強化すれば、こういうふうになるのでしょう。

こちらはデンマークの状況。

マイナス金利への反応は大違い
興味深き小国デンマークの今
(ダイヤモンドオンライン)

「デンマークの中央銀行は、民間銀行に対してマイナス0.65%の金利を課している。日本銀行のマイナス0.1%よりもはるかに深い。それに伴って、金融業を除く企業の銀行預金金利は期間1年以内で平均マイナス0.07%だ(2016年9月)。ただし、個人預金はマイナス金利の適用外だ。」

「デンマークは日本よりも金融機関の数が少なく、過当競争になっていない。金融機関はマイナス金利政策のコストを貸出金利などに上乗せして顧客にしっかり転嫁している。このため、最大手のダンスク銀行の場合、9月時点の今年度の株主資本利益率(ROE)は12.8%だ。1桁台が多い日本の銀行に比べると圧倒的に高い。」

「キャッシュレス化とインターネットバンキング化に合わせて、スウェーデンと同様にデンマークでも、銀行は店舗を次々と閉鎖している。街の中心部を歩くと「あそこはこの前まで銀行だった。あっちも」といった話が聞こえてくる。

デンマークは失業保険が手厚く解雇が容易なため、支店の削減とともに銀行は人員カットを進めてきた。また、残った銀行店舗も窓口で現金を扱わないことで警備費を削減している。」
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