日興シティホールディングス(HD)傘下のコールセンター大手ベルシステム24の株主総会で、9人の全取締役のうち、社長ら6人がクビになったという記事。
「ベル社の筆頭株主はもともと、情報サービス大手CSK(現・CSKホールディングス)だった。ところが、2004年7月に開かれたベル社の取締役会で、日興プリンシパルの特別目的会社を割当先とする1042億円の増資を決議。CSKは筆頭株主の地位を失うことになった。」
この会社は、みすず監査法人消滅の引き金を引いた日興コーディアル不正経理事件の舞台となった会社でもあります。たしか、ベルシステム24自体は不正発覚後も日興の連結に含めていないはずですが、社長をクビにするということは、純粋な投資などではなく、まさに日興が自ら経営しようとしているわけですから、本当に連結から外してよかったのかは非常に疑問です。
それにしても、今回クビになった社長が日興の力を借りてCSKに対するクーデターを起こしていなければ、日興コーディアルの不正経理事件も発生せず、みすず監査法人消滅という会計士業界の大事件も起きなかったかもしれません。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
書籍紹介、広告(アマゾン、楽天トラベル、楽天ブックスほか)
破産開始のサクライ、「ここ10年は債務超過だったのかもしれない」(東京商工リサーチより)
デロイトの管理職男性、妻のNY赴任に同行 退職せず家族で転勤(日経ビジネスより)

【IESBA】「組織文化と行動:学術文献の統合」の公表について/【IESBA】会計事務所等の文化及びガバナンスに関するグローバルラウンドテーブルからのフィードバックの要約の公表(日本公認会計士協会)
(英国会計事務所事情)デロイトがグレンコア社の監査を巡り調査を受ける/ビッグ4、AI活用で遅れをとる/Revolut社の監査人交代(Accountancy Ageより)
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事