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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

イースター航空500億ウォン横領・背任、李相稷議員に懲役6年(朝鮮日報より)

イースター航空500億ウォン横領・背任、李相稷議員に懲役6年

韓国の会社の話ですが、イースター航空という格安航空会社の創業者に対し、横領と背任などの罪で、懲役8年の有罪判決が下されたという記事。

「李議員は2015年11-12月、イースター航空の株式524万株(約540億ウォン相当)を子女が株主となっているイースターホールディングスに安値で売却し、イースター航空に430億ウォンの財産被害を与えたとして、特定経済犯罪加重処罰法が定める背任の罪で起訴された。また、16年から18年にかけ、イースター航空の系列企業が保有していた債券の価値をみだりに操作し、債務を早期償還する手口で、系列企業に56億ウォン余りの損害を与えたほか、13-19年にはイースター航空系列企業の資金53億6000万ウォンを横領した疑いも持たれていた。」

判決理由は...

「全州地裁はイースター航空の株式を安値で譲渡した部分について、「証拠によれば、経営上必要がない株取引だったのに、李議員が人為的に主導した。李議員の子女が株主となっているイースターホールディングスがイースター航空の大株主になるために行われた取引だった」と指摘した。また、50億ウォンを超える資金横領については、「李議員が個人的利益と個人の資金調達のために行った犯罪は会社の経営破綻につながり、株主、債権者、社員が被害を受けた」とした。李議員は家族を系列企業の社員として登録し、給与を受け取る手口などで会社資金を横領し、娘が運転していたポルシェの保証金、レンタル費用、保険料、海外ブランド品の購入などに充てていたことが確認された。債券早期償還についても一部が有罪と認定された。」

記事を読む限り、単純な資金横領というよりは、主に関連当事者取引であやしいことをやっていたということのようです。家族を役員にする(それだけでは不正ではありませんが)というのは、日本でもありそうですが、税務署が目を光らせているのが、歯止めなのでしょう。

ちなみに、現在、1ウォン=0.096 円、ぐらいのようです。500億ウォンで、約52億円となります。
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