会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ローソン子会社元専務らを逮捕 特別背任容疑(産経より)

ローソン子会社元専務らを逮捕 特別背任容疑

ローソンの子会社、「ローソンエンターメディア」(LEM)の不正経理問題で、LEM元専務ら3人が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕されたという記事。

「特捜部の調べなどによると、LEMはコンサート企画会社からチケット販売業務を直接受託していたが、××容疑者は平成19年10月、チケット代金の一部をプレジールを通じて支払う契約に変更した。
 
××容疑者らはLEMからチケット代金を受け取ってから企画会社に支払うまでに2~6カ月の期間があることを利用し、資金を輸入豚肉販売会社などへの投資に充てることを計画。しかし、投資に失敗してプレジールの支払いが滞ったため、20年から今年にかけ、LEMに代金を肩代わりさせるなどして計115億円を支出させ、損害を与えた疑いが持たれている。」

LEM元専務側の動機は、このタイムラグを利用した投資による利益の還元だったようです。

「関係者によると、××容疑者(注:LEM元専務)は「投資などで得た利益を××、××両容疑者と山分けする計画だった」と供述。さらに「××容疑者(注:プレジールの元代表取締役)から9100万円を受け取り、住宅ローンの返済やリゾート会員件の購入などに使った」と供述しているとされる。」

投資の利益からの横領であれば、発覚しないと考えたのかもしれません。罪悪感も乏しかったと推測されます。

しかし、これなら、単純な横領の方が会社の被害は少なかったことになります。(投資した資金が最終的にどこに流れたのかが気になりますが)

それにしても、1個105円のおにぎりの管理はきちんとできても、100億円の資金流出は防げなかったというのは、経営者が関与した不正の場合の内部統制固有の限界なのでしょうか。
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