会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査で得た内部情報で株式売買、会計士32人摘発(朝鮮日報より)

監査で得た内部情報で株式売買、会計士32人摘発

韓国の会計士32人が、インサイダー取引で起訴や懲戒請求されたという記事。「会計監査の過程で得た企業の内部情報で株式売買を行い、数億ウォンの不当利得を得ていた」そうです。逮捕された会計士もいるようです。(1ウォン=0.11円)

「うち不当利得が大きかった三逸会計法人所属の会計士L容疑者(29)ら2人が逮捕、起訴されたほか、2人に未公開情報を伝え、株式に投資を行ったが、利益が少額だった会計士J容疑者(31)ら4人は在宅起訴。L容疑者に未公開情報を伝え、投資を助けた会計士7人は略式起訴された。このほか、単純に情報を提供した会計士19人については、金融委員会に懲戒を求めた。

摘発された32人のうち26人は三逸会計法人、4人はサムジョン会計法人、2人はアンジン会計法人にそれぞれ所属している。...」

ネットでみてみると、三逸(サミル)会計法人は、PwCのネットワーク・ファームです。

日本の大手監査法人でも、同じような事件があったので、隣国のことをとやかく言えませんが、ひとつの事務所で26人も関与していたというのは、個人の問題というより、事務所としての管理体制が不備だったのでは...。

こちらは米国での摘発事例。

SEC Charges CPA, 4 Others With Insider Trading(CFOより)

買収交渉のターゲットとなっていた会社の取締役に対して、税務や資産管理について助言していた弁護士や会計士が、その取締役から情報を得ていたそうです。

Five Florida residents — including two lawyers and an accountant — have agreed to pay a total of about $489,000 to settle charges that they traded in Pharmasset shares based on inside information about a takeover bid.

According to the U.S. Securities and Exchange Commission, attorneys Robert L. Spallina and Donald R. Tescher and accountant Steven G. Rosen obtained the information from a member of Pharmasset’s board whom they were advising on tax and estate planning matters.

比較的最近の日本の事例(大手税理士法人の職員が関与したもの)

当サイトの関連記事
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「会計監査・保証業務」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事