キヤノン、医療機器事業で1651億円減損 海外で想定外れ減益に
キヤノンが東芝から買収した医療機器事業ののれんについて、減損損失1651億円を計上したという記事。(同社は米国会計基準)
「キヤノンは、16年に東芝から医療機器子会社を買収し、長期的な成長事業と位置づけている。しかし、ウクライナ戦争でロシアでの事業がほぼ停止。欧州全体の景気も低迷した。成長市場だった中国でも医療業界の大規模な贈収賄事件を機に、医療機関側から購入を控える動きが出て、見込んでいた収益が上げられなかった。」
6655億円という買収額については「高値づかみしたという認識は持っていない」と副社長はコメントしているそうです。
あやしげな裏技を使ってまで買収した事業ですが(→当サイトの関連記事、その2)、必ずしも当初の予定どおりではなかったようです。
キヤノン40%減益 「旧東芝」医療機器1651億円減損(日経)(記事冒頭のみ)
「キヤノンが30日発表した2024年12月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前の期比40%減の1600億円だった。23%増の3250億円の従来予想から一転、4年ぶりの減益となる。東芝から16年に買収した画像診断装置など医療機器部門でのれんの減損損失1651億円を計上した。日本や中国などの市場環境の悪化が響いた。」
2024 年 12 月期通期連結業績予想と実績値の差異並びに減損損失の計上および2024/2025 年 12 月期の配当と自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(キヤノン)(PDFファイル)