Booking.com未払い相次ぐ「売り上げすべて吸収されたまま…」宿側が集団提訴へ 原告側弁護士“これほど大きな未払いは初めて”【news23】
宿泊予約サイト「ブッキングドットコム」で旅館などへの未払いが相次いでいるという記事。
「ブッキングドットコムによる宿泊施設への未払いは、全国で相次いでいます。
こうした事態を受け、宿泊施設を経営するオーナーらは近く、ブッキングドットコム側に損害賠償を求める訴えを起こす方針であることが分かりました。
宿泊施設では、客がブッキングドットコムを通し、予約と支払いを行うシステムを利用しています。
しかし、ブッキングドットコム側から、7月〜9月分の宿泊費、約300万円〜1000万円が、支払われない状態が続いているということです。」
「提訴を予定している 内藤忍さん
「こういうこと(提訴)をすることによって、報復というか掲載拒否されたり、サイトから契約解除されてしまったり、利用できなくなってしまったりとか、そういう恐怖感はあるし、他の方も同じようなことを思って、泣き寝入りというか、待っているだけという方、傍観されている方もいるのでは」
原告側の弁護士は、旅行予約サイトをめぐって、これほど大きな未払いが起きているのは初めてだと話します。」
「今回取材をし、提訴を予定しているという内藤忍さんのお話では、集団訴訟の理由について「零細の民間事業者がグローバルな大企業に集客を依存。力関係は圧倒的にブッキングドットコムが有利。弱い立場同士が力を合わせ、少しでも動きを作りたい」だとお話しています。」
ブッキングドットコム側は「システムメンテナンス」を未払いの理由としているそうです。
学者のコメント。
「全く健全ではないので、どんどん裁判をやったらいいと思います。ブッキングドットコムは、今すごい儲かってるんですね。今季の上半期だけでも、売り上げが1兆3000億円、純利益も2300億円です。払うのは多分全然問題ないのに、こういうことをしている。」
海外企業にとっては、国際的なホテルチェーンなどに未払が生じれば、自分のビジネスに影響するので、一生懸命対応するのでしょうが、極東の弱小宿泊施設への支払いなどどうでもいいと思っているのかもしれません。支払いを先延ばしにすればするほどキャッシュフロー的には有利ですから、早く解決しようというインセンティブはありません。また、取引先に丁寧に対応しないことでコストを削減し、儲けているという面もあるのでしょう。
海外巨大企業とつきあうというのは、こういうことなのでしょう。