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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東京青山の億ション工事で最強トリオが引き起こした前代未聞の大失敗(日経BPより)

東京青山の億ション工事で最強トリオが引き起こした前代未聞の大失敗

東京都港区南青山に建設中の高級マンションが、工事の不具合により販売中止・契約解除に追い込まれた事件の解説記事。

かかわっていたのは「事業主は三菱地所レジデンス、設計監理は三菱地所設計、建築施工者は鹿島建設、設備工事施工者は関電工」という一流企業ばかりです。

記事のメインは技術的な部分ですが、ここでは最後の、会社側の対応のところを引用します。手付金は3倍返しだったようです。

「Q─書き込みがあった後、事業主はどう対応したのか。

 A─最終的には、契約を解除するとともに、建物を解体することになった。平均価格は約1億4000万円、手付金は1割なので約1400万円になるが、契約解除に伴って、この手付金に加えて、迷惑料として手付金の2倍を支払うと伝えられる。 

 ほかに、施工会社や設備工事会社は、建設費や解体費の負担を迫られることになる。経済的な負担は数十億円単位のばく大な金額になるが、姉歯事件の二の舞を避けられたことは、不幸中の幸いといえるのではないか。そういう意味では、匿名の書き込みがあったからこそ、最悪の事態を避けられた面もある。」

このような損害は、おそらく、設計監理会社と施工会社(本体・設備工事)でほとんどを負担することになるのでしょう(今の決算では織り込み済みなのでしょうか)。小さな会社だと破綻の危機かもしれません。しかし、より大きな不祥事を防げたということではよかったのかもしれません。

三菱地所×鹿島で欠陥工事
億ション解約騒動の顛末
(ダイヤモンド・オンライン)

こちらの会社は、不祥事の公表が遅れて損害を拡大させた方でしょうか。

マルハニチロ、農薬混入事件で12月までに特別損失35億円を計上(産経)

「子会社のアクリフーズ農薬混入事件に関連し、回収費用などに35億円の特別損失を計上したことが響いた。」

こちらの会社も同様です。

カネボウ白斑問題、特損97億円に 親会社の花王決算(朝日)
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