会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東理HD元会長を再逮捕 6億3千万円損害特別背任容疑

東理HD元会長を再逮捕 6億3千万円損害特別背任容疑

東証2部上場の「東理ホールディングス(HD)」の特別背任事件で、元会長が特別背任容疑で再逮捕されたという記事。

「組織犯罪対策4課によると、当時社長だった福村容疑者は2005年7~9月に東理HDが行った約35億6千万円の第三者割当増資に際し、出資者を募るためのコンサルタント業務を不動産会社「UPIプランニング」と結んだように装い、コンサル業務に実体がないのに同年3月、6億3千万円を東理HDに支払わせ、損害を与えた疑いがある。

同課によると、UPI社の役員には福村容疑者の知人らが就いており、福村容疑者が実質的に支配していたという。」

会計監査でも、増資引受先の実質的支配者を把握しておかなければならないのでしょうが、実際には難しそうです。

ところで、この事件は警視庁が担当していますが、大阪では大阪府警が、ユニオンホールディングスの事件を捜査しています。

ユニオン架空増資事件、偽計容疑で前社長ら逮捕 大阪

「捜査2課によると、横浜、桑名両容疑者は共謀して2008年2月、桑名容疑者が実質経営し、真栄田容疑者が登記上社長を務める東京の投資会社に、ユニオン社が約4億6千万円分の新株を割り当て、その結果ユニオン社の資本が増強されたとする虚偽の事実を同社に公表させ、株価のつり上げを図った疑いが持たれている。・・・

 府警によると、ユニオン社は当時、約4億6千万円を、投資やグループ会社の運転資金などにあてて企業価値を高めるとしていた。しかし実際には、増資のうち約2億円は即日、横浜容疑者が支配する関連会社を通じて投資会社側に還流していたという。」

還流させた際の名目(たとえば費用や投資)は違うのかもしれませんが、似たような事件です。
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