MIXI(東証プライム)が、子会社のチャリ・ロト社(競輪関係の事業をやっている会社)で起きた不正資金流出について、再発防止策を発表したという記事。
「グループ各社での不正防止研修の実施や重要な子会社では監査役の業務範囲を拡大する。監視機能の強化へ監査役と本社のコンプライアンス(法令順守)担当本部長との情報共有の場も設定する。
不正が確認された子会社、チャリ・ロト社については、コンプライアンス委員会や購買先の選定の審査・管理を担う「審査部」を設置するほか、取引先との面談記録の義務化などを徹底する。」
遅れていた中間決算は...
「同社は不正の調査に時間がかかるとして、4〜9月期の決算発表を延期していた。チャリ・ロト社について、計上した費用の一部が税法上の損金として認められない可能性があるとして、5億円程度の影響を見込む。」
不正な資金のやりとりは約10億円でしたが、もともと費用になっていたのでしょう。損金にならない部分に対応した税金が追加的にかかるということなのでしょう。
再発防止策の策定および役員報酬の自主返上に関するお知らせ(PDFファイル)
半期報告書(PDFファイル)
(半期報告書より)
「不適切な資金のやり取り」というのは、生ぬるい表現です。横領でしょう。
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備及び内部統制報告書の訂正報告書の提出に関するお知らせ(PDFファイル)
(上記プレスリリースより)
子会社の競輪車券販売で不適切な資金やり取り、ミクシィの木村弘毅社長が役員報酬30%返納(読売)
「チャリ・ロトでは2018年以降、前代表取締役と元従業員1人が複数の取引先企業から、自らの関連会社や配偶者の口座を通じて計10億2600万円を受け取っていた。木村氏は、刑事告訴の可能性について「現段階で発表できるものはないが、厳しい姿勢で臨みたい」と述べた。」
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