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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

三菱UFJ、サブプライム問題で500億円規模の損失

三菱UFJ、サブプライム問題で500億円規模の損失

三菱UFJフィナンシャル・グループが2007年4~12月期連結決算で、「サブプライムローン」問題に絡んで500億円規模の損失を計上するという記事。

「三菱UFJは07年9月中間連結決算で、サブプライム関連損失として40億円を計上し、10月末の含み損も約230億円にのぼっていると公表していた。しかし、証券化商品の価格下落が続いており、サブプライム関連商品への投資のほか、SIVと呼ばれる米金融機関傘下の投資目的会社向けの投資(800億円)でも損失が発生した模様だ。」

会計的には、第3四半期で損失を計上するという点が気になります。来年度から、四半期情報の開示や四半期レビューが制度化されるわけですが、監査より甘いレビューだからといって、サブプライム問題のような大きな論点を見逃すと大変なことになります。当然監査人の責任が問われることになるでしょう。(といっても金融機関以外は、よくわからない証券化商品に投資していなければ、大きな問題にはならないようですが・・・)

また、三菱UFJは米国会計基準採用会社ですが、日本基準を適用している企業で、きちんと損失処理がなされるのかという点も心配です。日本の大手監査法人は国際的な会計事務所ネットワークに所属しており、特に米国基準や国際会計基準に基づく財務諸表の監査には、ネットワークから、厳しい注意喚起がなされているようです。日本基準に基づく決算や監査にまで、そうした影響が及ぶかどうかも注目されます。
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