最高裁の判決で神奈川県の「臨時特例企業税」条例が違法であることが確定したという記事。
「企業税は、県内に事業所があり資本金5億円以上で、当期利益を上げながら、過去の赤字を欠損金として繰り越すことで法人事業税を減免された企業が対象。企業税条例が、法人事業税について欠損金の繰り越し控除を認めた地方税法に違反するかが争点だった。
判決は、条例について「実質は繰越欠損金を課税対象としており、地方税法が認める控除を一部排除する効果がある」と指摘。「法人の税負担をできるだけ均等化して公平に課税するとの地方税法の趣旨に反し、違法」と結論付けた。5人の裁判官全員一致の判断。」
約635億円を約1700社に返還するそうです。
裁判の当事者であるいすゞ自動車をはじめとして、対象となる企業は、この期の利益になります。決算に取り込む時期に関しては、県からの正式の通知があってからでもよいのかもしれませんが・・・。
神奈川県の企業税条例は「無効」 最高裁判決、県返還へ(朝日)
「条例は09年に廃止されたが、この課税により、県には約480億円の税収があった。判決を受け、県は「同様の訴訟が起きれば、勝訴の見込みはない」として、納付済みの全額に利息分(還付加算金)を加えた計約635億円を返還することを明らかにした。」
神奈川県臨時特例企業税に最高裁が違法・無効判決(タビスランド)
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事