4大会計事務所ネットワークのひとつであるErnst & Youngは、欧州、中東、インド、及びアフリカにおける87カ国の事務所をひとつの事務所に統合することを、2008年4月21日付で公表しました。また、極東の700名以上のパートナーが、15の国と地域にわたる同様の統合を支持しているとしています。
Ernst & Young today announces that its Global Executive and the Global Advisory Council approved the proposed integration of all of its 87 country practices in Western and Eastern Europe, the Middle East, India and Africa into a new EMEIA Area. It also confirmed that more than 700 partners in the Far East had supported a similar integration across 15 countries and territories.
統合の期日は、今年7月1日です。
Ernst & Youngのような会計事務所の国際的ネットワークは、各国が、それぞれ独立した事務所になっていて、国際的組織はそれらをメンバーファームとして抱えるかたちになっていますが、それを、実質的にもひとつの事務所にしてしまおうという動きです。今回統合されるのは、ヨーロッパを中心とする地域のようですが、極東(日本も含む?)でも同様の統合を行うということですから、Ernst & Youngの提携事務所(日本では新日本監査法人)にも影響が出てくることが予想されます。
当然他のネットワークも同様の動きをしてくるでしょうから、日本の大手監査法人はすべて外資系事務所の名実ともに傘下にはいるという結果になるのでしょう(すでに入っている監査法人もありますが)。
E&Y makes bold move into auditing's uncharted territory
補足:
E&Yの提携事務所である新日本監査法人のホームページをみても、この件は何も公表されていませんので、どうやら日本は「極東」に含まれていないようです。
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