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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

6億円の賠償を監査法人に命令 プロデュース粉飾で高裁(日経より)

6億円の賠償を監査法人に命令 プロデュース粉飾で高裁(記事冒頭のみ)

監査法人に6億円賠償命令 「プロデュース」粉飾決算(こちらは全文読めます。)

プロデュース粉飾事件の関連で、東陽監査法人に対して、約6億1760万円の損害賠償金支払いが命じられたという記事。粉飾時の監査法人と合併したことにより、その責任も引き継いだのでしょう。

「新潟県長岡市の工作機械メーカー「プロデュース」(破産)の粉飾決算で株価が下落し、損害を受けたのは監査法人に責任があるとして、株主が、粉飾時の監査法人を吸収合併した東陽監査法人(東京)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は20日までに、請求を棄却した一審東京地裁判決を変更し、約6億1760万円の支払いを命じた。」

株主勝訴の理由は...

「高裁の野山宏裁判長は有価証券報告書などの重要事項について虚偽記載があったと判断し、吸収後の監査法人の免責を認める余地はないと結論付けた。東陽監査法人の姿勢を「証券市場の透明性確保の一翼を担う使命感が感じられない」と批判した。」

この事件では、虚偽記載があったこと自体は議論の余地がなかったと思います。また、監査人の会計士が経営者と共謀していたということですから、監査事務所(監査法人)としての責任も免れないでしょう。東陽監査法人は合併前のデューデリが不十分だったということになるのでは。

当サイトの関連記事(株主による提訴について)

その2(会計士逮捕について)

逮捕されたのとは別の会計士が金融庁の処分を受けています。

当サイトの関連記事

告発の現場から⑥-生きた会社の隠れた粉飾の摘発-(金融庁)(PDFファイル)

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

kaikeinews
平成26年の行政処分は、粉飾を共謀したのとは別の会計士ですね。一番悪い会計士は、それより前に刑事処分(実刑)を受けているようです。たぶん後回しになたのでしょう。

推測にすぎませんが。
AY
プロデュースの平成17年6月期及び同18年6月期に係る財務書類の監査に、金融庁は平成26年6月18日に処分している。実に9年の期間を要している。9年も必要であったのか驚きだし、金融庁はそれを説明すべきだろう。
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