日本公認会計士協会は、「2015年版 上場企業監査人・監査報酬実態調査報告書」をウェブサイト上で公開しました。「監査人・監査報酬問題研究会」への協会からの委託研究の成果物です。
1. 日本の監査報酬の実態分析(上場企業が対象)、2. アメリカの監査報酬の実態分析、3. 監査報酬データを用いた実証分析(2015年版は「外国人株主の株式所有割合と監査報酬」)から構成されています。
さまざまな分析なされていますが、そのなかから日本の上場会社の監査報酬の合計を、2012年度と2013年を比べてみると、
2012年度 211,851.90百万円
2013年度 215,589.12
となっており、上場会社の監査市場規模は若干増加しているようです(約1.8%増)。
また、米国上場企業に対する総報酬の内訳をみると、監査報酬が約8割を占めています(監査クライアントに対する報酬の内訳と思われます)。

(上記報告書27ページより)
監査クライアントに対して、非監査業務の売上を伸ばすのは難しいのかもしれません。(日本では監査クライアントルートで非監査業務の売上を伸ばそうという傾向のように思われますが、どうなのでしょうか。)
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その2(2013年版について)