ジャスダックに上場していたテラをめぐるインサイダー取引事件の刑事裁判で、提携先の医療関連会社「セネジェニックスジャパン」の元取締役に対して、執行猶予付の有罪判決が言い渡されたという記事。
「判決理由で須田裁判長は、テラ社の増資情報などを順次公表し、株価をつり上げる計画があったと指摘。「犯行を主導し、株価を高騰させて利益を得る目的だった。利欲的な犯行で厳しい非難に値する」とした一方、インサイダー取引による利益は得られておらず、執行猶予が相当と結論づけた。
判決によると、令和2年10月、セネ社を割当先としてテラ社が実施する第三者割当増資を巡り、セネ社に融資する別会社の口座残高が実際には約50万円しかないのに約75億円あると改竄(かいざん)したデータを使い、セネ社が資金調達できるとの虚偽の情報をテラ社に公表させるなどした。」
たまたま魔が差してインサイダー取引をやってしまったというのではなく、最初から、一般投資家をだます意図で、完全に虚偽の情報を流させた(しかも、適時開示という公式な開示方法で)のに、執行猶予がつくというのは、少し甘いように思われますが...
コロナ治療薬巡り株価つり上げ目的で虚偽情報 医療コンサル元社長に有罪判決(Yahoo)(テレビ朝日配信)
当サイトの関連記事(裁判では金融庁幹部の関与についての証言もあったそうです。)
その3(テラの 1年間の開示の4割が事実と異なるおそれ)
こちらは、仮想通貨テラの事件関連。
仮想通貨テラ創業者を逮捕 韓国籍、詐欺で国際手配 モンテネグロ(Yahoo)(時事配信)
「テラUSDは、米ドルのような法定通貨と連動する「ステーブルコイン」の一つ。クォン容疑者ら同社関係者6人は、詐欺行為で昨年5月の価値暴落を招いた容疑で、韓国政府が同9月に国際手配を要請していた。この暴落により、約400億ドル(5兆2200億円)の市場価値が消失した。 」