企業年金の運用利回りが2007年4月―08年1月にマイナス6.39%と大幅に悪化したという記事。
退職給付会計は(通常は)遅延認識なので、年金資産の利回りが期待収益率を下回ったからといってすぐに企業業績には影響しませんが、来期以降は徐々に影響が出てきます。
「米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景に、国内外の株式相場の下落が響いた」ということで株式相場の低迷が原因のようですが、サブプライム関連の債券の保有はなかったのでしょうか。当期の監査では年金資産の中身もよく見る必要があるのかもしれません。
UBS、07年通期最終赤字4300億円・サブプライム損失響く
「同行は米住宅ローン市場で信用度が高いプライムと信用力が低いサブプライムの中間である「オルトA」市場への投資額が266億ドル(2兆8500億円)に上ることも明らかにした。」
米国の不動産価格下落の影響を受ける金融商品は、サブプライムでなくても要注意のようです。
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