武田薬品工業が、アイルランド歳入庁との税務紛争で和解したという記事。追加で税金を支払うことになりますが、これまで引当てしていた金額よりも少なく、利益となるようです。
「武田薬品工業は18日、アイルランド歳入庁と買収したアイルランドの製薬大手に関連する税務紛争で和解したと発表した。2023年10〜12月期に和解金1億3000万ユーロ（約200億円）を同庁に支払う。」
「アイルランド歳入庁と武田は、同社が19年に買収したアイルランドの同業大手シャイアーを巡る税務処理で争っていた。シャイアーは14年に米同業アッヴィから受けた買収提案の取り下げについて同社から違約金16億3500万ドルを受け取った。シャイアーは18年にアイルランド歳入庁から違約金にかかる課税通知を受領し、武田が異議を申し立てていた。
和解に伴い、武田は23年7〜9月期に税金費用が約630億円減るとみている。」
武田薬品 シャイアーの税務紛争でアイルランド歳入庁と和解 約630億円の税金費用が減額に（ミクスOnline）
「アイルランド歳入庁は当初、３億9800万ユーロを課税するとしていた。武田薬品はこれまでに異議申し立てを行うとともに、本件の税金費用を引当計上（具体的な金額は非開示）していたが、今回の和解により約630億円の税金費用が減額されるとした。」
会社のプレスリリース。
Shire社が受領した違約金に係る税務紛争のアイルランド歳入庁との和解について（2023年10月18日）（武田薬品工業）
「アイルランド歳入庁との本和解契約に基づき、当社は本違約金の受領に関するすべての債務の完全かつ最終的な解決として、利息を含み罰金を含まない金額である130百万ユーロをアイルランド歳入庁に支払います。
これにより、当社は、未払法人所得税のうち、130百万ユーロの和解金を超える部分を振り戻し、2023年度第2四半期の連結財務諸表から約630億円の税金費用を減額します。」
