家電量販大手の「コジマ」05年3月期までの3年間で、約5億円の申告漏れを指摘されていたという記事。
記事によれば、「本来は営業外収益に計上すべきリベートを、メーカーの値引き分と仮装して仕入れ総額を下げていた」とのことですが、会計処理としては、通常、仕入先からのリベートを仕入のマイナスにするのは正しい処理です。
問題は、そのリベートを在庫の評価に反映させるかどうかということですが、リベートの対象となった仕入のうち期末で在庫として残っている分があれば、それに対応するリベートを在庫評価からマイナスしなければ、逆に粉飾決算ということになります。
税務では、仕入との対応関係が不透明なリベートは、全額その期の利益にしようとしますが、会計上は、明らかに小売店での売上に対応するリベートでない限り、在庫にも按分するのが正しい処理だと思います。
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