東証1部上場の日本ケミコンが税務調査において、2008年3月期までの3年間で、約36億円の申告漏れを指摘されていたという記事。
「関係者や日本ケミコンの説明によると、同社は急増する中国からの注文に応じ、時間短縮を図るため、従来船便だった製品の輸送を航空便に変えて中国の子会社に送った。このため輸送費が大幅にアップしたが、日本ケミコンは価格に転嫁せず、増えた運賃を自社で負担することにした。
国税局は税務調査の結果、航空便によって利益を受けるのは中国の子会社であり、輸送費は本来、子会社が負担すべきだと判断。その上で、本社が輸送費を負担することは子会社への寄付金にあたるとした。」
実費を親会社で負担すれば寄付金の問題が発生し、製品価格で調整すれば移転価格の問題が生じるということで、なかなか難しそうな問題です。
ちなみに、会社からは、この件はすでに公表済みで前期決算で処理も済んでいるというプレスリリースが出ています。
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