金融庁の組織再編案を取り上げた朝日社説。
そうかもしれないなあと思われる箇所。
「麻生金融担当相は、体制を変える理由について「金融機関の処分より育成を優先する時代になってきた」と説明した。処分ありきはおかしいが、行政による「育成」も行き過ぎではないか。
一般の民間企業に対する以上に、銀行経営に対して公的な介入が正当化されるのは、利用者の保護に加えて、破綻(はたん)すれば連鎖的な金融危機を招きかねず、社会的コストが大きいからだ。長期的な視点で金融機関の健全性をチェックするのは行政の役割であり、行政に集まる関連情報の提供なども有用だろう。
だが、経営力の向上は、基本的には民間企業が競争のなかで見いだすべきものだ。経営責任を負わない行政が、自らの能力を過信したり、過剰な介入をしたりすることがないよう、自戒してほしい。」
どこかで失敗するまで、経営介入路線で行くのでは...
その他金融庁関連記事。
金融庁、銀行カードローン検査 月内に実施、融資実態を把握(SankeiBiz)
「銀行は貸金業者と違い、年収の3分の1超を融資できないという上限を設けた総量規制の適用外で、利用者の年収を問わず融資できる。銀行への総量規制については「詰まっている段階ではない」(麻生氏)が、検査の結果次第では導入を求める声も強まりそうだ。」
こういうのは「育成」ではなく、きちんとルールを決めて規制すべきでしょう。
追い詰められた地域銀行がすがりつく「与信費用」という禁断の果実(現代ビジネス)
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